胸鎖乳突筋は、両方の耳たぶの下から鎖骨にかけて繋がっています。
顔を左右どちらかに向けると首筋にはっきり浮かぶので、パッと見てわかりやすい筋肉です。
首を上下左右に動かす、回す、曲げるなど、さまざまな動きができるのは胸鎖乳突筋があるからです。
深呼吸したり、食べ物を噛んだりするときにも使われます。
しかし胸鎖乳突筋は首を下に傾ける姿勢に弱く、
例えばスマホや読書などを長時間行うと凝り固まります。
胸鎖乳突筋とバストアップの関係とは

胸鎖乳突筋の周りには、たくさんのリンパが集まっています。
特にデスクワークやスマホをよく使う現代人は姿勢が悪いため、リンパの流れが悪くなりがち。
リンパの流れが悪くなると、
バストに運ばれるはずの女性ホルモンや栄養が、運ばれにくくなるのです。
女性ホルモンのエストロゲンは乳腺を発達させ、その周りに脂肪をつけることでボリュームアップします。
エストロゲンが運ばれないと胸は成長できません。
栄養が運ばれないと、バストを作る材料が不足するため胸を大きくできません。
胸鎖乳突筋は鎖骨のあたり、つまりバストの方向へと繋がっています。
そのため胸鎖乳突筋周りのリンパの流れを改善すると、バストアップができます。
さらに胸鎖乳突筋は、バストの土台にあたる筋肉の大胸筋とも繋がっています。
胸鎖乳突筋をほぐすことで大胸筋のサポートも可能です。
胸鎖乳突筋をほぐしてバストアップするストレッチ・マッサージ

胸鎖乳突筋をほぐしてバストアップできるストレッチやマッサージは3種類あります。
どれも時間がかからないので、毎日の習慣にしましょう。
指でつまんだり押したりする方法
顔を横向きにします。
胸鎖乳突筋の位置を確認したら、親指と人差し指でつまんでそのまま首の上から下までほぐしましょう。
鎖骨まで繋がっているので、最後までしっかりほぐしてください。
ただし強く刺激しすぎると傷つける可能性があります。
優しい力でマッサージを行いましょう。
親指の腹で円を描くように押すのも、同様に効果的です。
時間はおよそ1分〜2分程度。
こうやって胸鎖乳突筋をほぐし、リンパを流せばバストアップに必要な栄養を届けられます。
指でつまんだままキープする方法
首を横に傾けて、胸鎖乳突筋の位置を探しましょう。
見つかったらそこを指で掴んだまま、10秒間キープします。
こちらも怪我しないように優しく指でつまんで下さい。
少しずつ位置をずらして続けます。
反対側も同じようにしてください。
耳たぶをつまんで回す方法
耳たぶをつまんで、耳たぶをぐるぐると回しましょう。
胸鎖乳突筋は耳の後ろから繋がっているため、耳たぶを回すだけでもストレッチができます。
耳たぶはデリケートな部位なので、優しく気持ちのいい程度にケアを続けましょう。
胸鎖乳突筋をほぐす習慣

胸鎖乳突筋は、毎日の習慣を変えることでも柔らかく保てます。
姿勢を正す
姿勢が悪くなりやすいのは、次のようなタイミングです。
ここに気をつければ、かなり姿勢が改善されますよ。
- スマホを見るとき
スマホを持っている反対の手で肘を支えましょう。
画面の高さを出すことで、首を下げた姿勢になるのを防ぎます。
- パソコンを見るとき
パソコンの画面が低すぎると猫背の原因に。
姿勢を正して座った時に、視線のやや下に来るようイスの高さを調整しましょう。
デスクワークで長時間使う場合は、
時々立ち上がって伸びをするなど座りっぱなしにならないよう気をつけてください。
入浴するとき湯船につかる
入浴する時、シャワーだけで終わるのではなく温かい湯船に浸かりましょう。
湯船に浸かると胸鎖乳突筋はもちろん、全身のさまざまな筋肉をリラックスさせられます。
温めたタオルを当てる
どうしても入浴で湯船につかれず、シャワーで終わる日もあるでしょう。
そういった時は、蒸しタオルを用意して、首筋に当ててください。
こうして温めることでも、胸鎖乳突筋をリラックスさせられます。
まとめ
バストアップには様々な要素が関わっています。
胸鎖乳突筋もバストアップに関わる要素の一つです。
デスクワークの方はとくに胸鎖乳突筋が凝り固まりやすいです。
手軽にケアできるので、バストアップしたい女性は、
ぜひ胸鎖乳突筋をほぐして下さいね。